ありがとう(1970)
エピソード一覧
シーズン1 第1話 - 第1話
1970年04月01日56分未評価今日は、九玉造(いちぢくたまぞう:伊志井寛)が園長の九(いちぢく)保育園の創立二十周年記念日。日曜日だが記念式典があるため、保育園に母親と居宿している四方光(よもひかる:水前寺清子)は、保父の正司良二(岡本信人)を手助けして園児の面倒などでてんてこ舞い。玉造の妻、静香(乙羽信子)、光の母勝(山岡久乃)、保母の田中央代(長内美那子)も二百個の赤飯オニギリを作るのに大忙しだ。遊びに来た玉造の甥の上野署勤務の刑事、段進矢(石坂浩二)も仕方なく台所を手伝う羽目になった。ところが、婦人警官になった妹、香子(和泉雅子)の身を案じる堀江比奈子(長山藍子)が玉造に相談に来て、園児の交通指導の打合せに現れた香子と会い口げんかを始めた。勝も光の同級生、洞外次代(沢田雅美)が光のものだと警察官心得帳を届けてくれたことから、光が警察学校へ通っていることを初めて知り慌てた。シーズン1 第2話 - Episode 2
1970年04月08日56分未評価娘たちから婦人警官になることを宣言された四方勝(山岡久乃)と洞外きく(初井言栄)は何とかあきらめさせられないものかと思案投首だった。娘の四方光(水前寺清子)と洞外次代(沢田雅美)にしても、親に祝福されない道を選んでしまったことで悩んでいた。九保育園の園児が一人行方不明になったがほどなく通りがかった警視庁スリ課のベテラン鶴田清子(奈良岡朋子)に保護されて帰って来た。警察官だというのに、非番の日はしとやかに和服を着こなしている清子の女らしさに勝も目を見はった。シーズン1 第3話 - Episode 3
1970年04月15日56分未評価警察学校を卒業し初めて配属される署には父兄が付き添って挨拶にいく…こんな話を聞いた光(水前寺清子)と次代(沢田雅美)は困ってしまった。二人とも、親は婦人警官になることを認めてくれていないのだから、とても付き添いなど頼めない。一方香子(和泉雅子)も姉の比奈子(長山藍子)がスリ係に移る妹の身を案じてパトロールについていくと言い出したので頭にきた。現役の警察官ともあろうものが、姉に付き添われてパトロールしたのではさまにならないではないか。早く恋人でも作って結婚してくれればいいと言った香子だが、光から比奈子が豆問屋の若旦那、杉本公一(児玉清)と喫茶店で話していたと聞くとやはりショックを受けた。シーズン1 第4話 - Episode 4
1970年04月22日56分未評価いよいよ警察学校の卒業式の日になった。だが光(水前寺清子)と次代(沢田雅美)はまだ付き添いが決まらず、四苦八苦していた。光は玉造(伊志井寛)に頼み、次代は最後の手段とばかり式場から両親を電話で口説いた。ほどなく式場には光の為に玉造と静香(乙羽信子)、次代は両親のほかに弟までが出席し、いつもにくまれ口をききあっているもの同志がお互いの思いやりの心に触れて温かいものを感じあった。卒業生代表で答辞を読んだ光は、玉造にはげまされて母の勝に電話をかけ、そこでもう一度答辞を読んで聞かせた。悔いのない青春のためにこの職業を選んだという光の朗読を電話で聞いて、勝の頬は涙にぬれた。シーズン1 第5話 - Episode 5
1970年04月29日56分未評価警察学校の卒業式に答辞を読んだという光(水前寺清子)の声を電話で聞いて、母親の勝(山岡久乃)はたまらず光の初めての配属署へ挨拶へいった。結局親なんて甘いもの。勝も次代の親の大介(中村俊一)やきく(初井言栄)もやや自嘲気味だが、光や次代は親の愛情に改めて触れた思いがして胸を熱くしていた。だがこの卒業式のつきそいには、お互いに内緒で出かけた玉造(伊志井寛)と静香(乙羽信子)、大介ときくの夫婦げんかというおまけがついた。一方香子(和泉雅子)はいよいよスリ係としてのパトロールを始め、張り切っていた。しかし、留守中、姉の比奈子(長山藍子)をおとずれたふたりの男性のうち、どちらかが比奈子の恋人ではないかと神経をとがらせた。シーズン1 第6話 - Episode 6
1970年05月06日56分未評価いよいよ光と次代の警察官としての生活が始まる。光(水前寺清子)も次代(沢田雅美)も興奮気味だった。しかし期待に反して初日は事件らしい事件にもぶつからず、ふたりはがっかりした。光と次代は香子(和泉雅子)と三人でビールで乾杯して帰ることにした。これには進矢(石坂浩二)と衛(有田博)も加わった。三人の女性たちはビールをガブ飲みして進矢と衛を驚かした。やがて話題は女の生きがいに移り、それぞれ自分の母の生き方を批判し始めた。これがすっかり進矢を怒らせることになった…。シーズン1 第7話 - Episode 7
1970年05月13日56分未評価保母の田中史代(長内美那子)の夫がバンコクで病死したため、九保育園は朝からてんやわんやだった。史代は気丈にも涙一つこぼさず、玉造(伊志井寛)や静香(乙羽信子)を感動させた。「豆せん」の比奈子(長山藍子)は伯父夫婦の持ち込んだ縁談に悩まされていた。しかも伯父夫婦のねらいが比奈子を遠くに嫁にやり「豆せん」の店を乗っ取ることにあると知ってびっくりした。比奈子は慌てて「豆せん」のPTA・玉造(伊志井寛)に相談に行った。シーズン1 第8話 - Episode 8
1970年05月20日56分未評価進矢(石坂浩二)と比奈子(長山藍子)の結婚話を本気で信じ込んだ光(水前寺清子)と香子(和泉雅子)はビールに酔って荒れに荒れ、怒った玉造(伊志井寛)から軍隊式の特訓を受ける羽目になった。一方だれもいない豆せんに立ち寄った良二(岡本信人)は、そこへ帰って来た比奈子の伯父夫婦から進矢と間違えられた。玉造が秋には二人を結婚させるつもりだといったと聞いた良二はそれが自分と香子のことだと思いこみ、有頂天になってしまった…。シーズン1 第9話 - Episode 9
1970年05月27日56分未評価進矢(石坂浩二)に失恋したと一方的に思いこんでしまった光(水前寺清子)は朝から機嫌が悪く、進矢にも母の勝(山岡久乃)にもあたりちらしていた。進矢も勝もさっぱり事情がわからず、そんな光をもてあましていた。光や香子(和泉雅子)たちが尊敬しているベテラン刑事・清子(奈良岡朋子)にも悩みがあった。素行の悪い異母弟の文夫(山崎猛)が上京してきてなにかと迷惑をかけるのだ。その文夫が九保育園の前で腹痛を起こして倒れた。清子の異母弟はだれも知らなかったが、玉造(伊志井寛)も静香(乙羽信子)も持ち前の世話好きで必死に介抱し始めた。シーズン1 第10話 - Episode 10
1970年06月03日56分未評価九保育園の前に倒れていた若い男・文夫(山崎猛)の盲腸炎は幸い大事に至らず済んだ。静香(乙羽信子)は彼がかねてから光(水前寺清子)が尊敬している鶴田清子警部補(奈良岡朋子)の異母弟とも知らず、親身に世話を焼いた。光は相変わらず進矢(石坂浩二)と比奈子(長山藍子)の婚約説を信じて苛立っていた。今日も進矢の靴の中の釘をわざとおこし、進矢の靴下に穴が開くように仕組んだ。光の予想通り靴下を破かれた進矢はカンカンに怒り、あわや光と取っ組み合いのけんかをはじめそうになったが…。シーズン1 第11話 - Episode 11
1970年06月10日56分未評価光(水前寺清子)と次代(沢田雅美)は今日も張り切ってパトロールに出かけた。しかし、 ぶつかる家出少年少女はみな申し合わせたように家庭に問題があった。原因を解決しないで家出人ばかり補導しても何にもならないと、光と次代は憂鬱だ。そんな光を玉造(伊志井寛)が温かく励ました。公一(児玉清)は思い切って比奈子(長山藍子)にプロポーズした。比奈子は動転してべそをかき、その純情可憐さは妹の香子(和泉雅子)まであきれさせた。シーズン1 第12話 - Episode 12
1970年06月17日56分未評価新米警官の光(水前寺清子)と次代(沢田雅美)、それにスリ係一年生の香子(和泉雅子)は次々初手柄を立てた。光と次代は質屋である次代の家に盗品を預けていった空き巣を見つけて追いすがり、次代の背負い投げで見事その男を逮捕した。香子は先輩の清子(奈良岡朋子)が休みの日に一人でパトロールし、夕食の買い物客で賑わうマーケットでスリを見つけた。たまたま通り合わせた姉の比奈子(長山藍子)が手当たり次第にスリに豆腐をぶつけるという応援もあって、これまた首尾よくスリを逮捕した。その日の夕刊に、手柄話がデカデカとのったのだが・・・。シーズン1 第13話 - Episode 13
1970年06月24日56分未評価比奈子(長山藍子)と杉本公一(児玉清)の結婚話は、比奈子の世間知らずと純情過多で難航していた。香子(和泉雅子)はそんな姉がじれったく、見かねて「九保育園」の静香(乙羽信子)と勝(山岡久乃)に応援を頼んだ。しかしいざとなれば若い二人のこと、どうやらPTAが口を出すまでもなく自分たちで話を進めていくようだった。光(水前寺清子)は進矢(石坂浩二)と比奈子がなんでもなかったことを知り、ごきげんになって進矢をほおづき市に誘ったり、靴下を繕ってあげたりしていた。しかし、進矢は光のあまりに急な変化についていけず、顔を合わせると相変わらずぼんぼんいいあうことになった。そんなとき、進矢が追っている空き巣が松平雪乃(佐良直美)の親戚の家にはいり、居直って刺傷事件を起こしたので進矢は現場に駆け付けた。シーズン1 第14話 - Episode 14
1970年07月01日56分未評価比奈子(長山藍子)と公一(児玉清)のふたりの関係は、どちらも世間知らずもの同士という割には順調に進んでいた。しかしもうひとつのカップル、光(水前寺清子)と進矢(石坂浩二)の方は一向に進展しなかった。どちらも気が強く強情な上に、警察官という仕事が猛烈に忙しいのだ。昨夜も進矢は居直り、強盗を追いかけて帰ってこなかった。そこへ昔、進矢を捨てていった母からの手紙が来た。いささかさびしい思いをしていた光は、その差出人が女性の名前なので、ラブレターと勘違いし、母親の勝(山岡久乃)ととりあううち、誤って破いてしまった。シーズン1 第15話 - Episode 15
1970年07月08日56分未評価自分を捨てていった母からきた手紙を進矢(石坂浩二)は読みもせず焼き捨てた。光(水前寺清子)は進矢の心の傷に直接ふれたような気がして、日頃の毒舌も忘れて進矢を見つめた。「豆せん」の比奈子(長山藍子)は杉本公一(児玉清)と結婚後の生活設計の話に余念がなかった。ところがある日、突然公一の母が比奈子に会いに来て、結婚の話を進めてしまった。式は来週、公一は「豆せん」から親の店へ通うこと、というのである。これには比奈子も公一も比奈子の親代わりである玉造(伊志井寛)も静香(乙羽信子)も唖然とさせられた。そのころ進矢の執念が実って、障害致死事件まで起こした空き巣の足取りがつかめた。クリーニング屋の宅配だという。捜査本部は色めきだった・・・。シーズン1 第16話 - Episode 16
1970年07月15日56分未評価「豆せん」の比奈子(長山藍子)と公一(児玉清)の結婚式は明日に迫った。急な話なので、親かわりの玉造(伊志井寛)と静香(乙羽信子)も準備におおわらわ。しかし、当人の比奈子はぼーっとするばかりで、おせんべいを焼いたりして妹の香子(和泉雅子)をあきれさせた。香子も細々と姉の世話を焼きながら、姉を嫁がせるさみしさをかみしめていた。光(水前寺清子)は、空き巣の犯人を追って家へも帰ってこない進矢(石坂浩二)が心配でたまらなかった。ところが、空き巣の犯人が、どうやら保育園の保父の正司良二(岡本信人)の友達、瀬田健(三城康裕)らしいのだ…。シーズン1 第17話 - Episode 17
1970年07月22日56分未評価比奈子(長山藍子)と公一(児玉清)の結婚式は、どしゃぶりの雨の中で挙行された。式場に向かう前、結婚は人生の墓場なりと強調しすぎた玉造(伊志井寛)と静香(乙羽信子)は、比奈子に、とっても怖くて結婚できませんと泣きだされて大慌て。勝(山岡久乃)の説得でやっと花嫁の機嫌を直し式場へ送り出したが、この結婚式にはみんなはらはらさせられ通しだった。光(水前寺清子)は、松平家のばあやが殺された事件を巡って、進矢(石坂浩二)と松平雪乃(佐良直美)が急遽親しくなっていくのを見てショックを受けていた。実は進矢と雪乃は犯人の容疑で逮捕された瀬田健(三城康裕)を、先入観なしてもう一度調べてみようと話し合っていただけなのだが…。シーズン1 第18話 - Episode 18
1970年07月29日56分未評価このところ「九保育園」はふたつの低気圧に見舞われていた。ひとつは光(水前寺清子)、ひとつは園長の九玉造(伊志井寛)である。光は進矢(石坂浩二)と「豆せん」の比奈子(長山藍子)の婚約が誤解とわかって機嫌を直したのもつかの間、今度は進矢と雪乃(佐良直美)の関係を疑い出した。実は、進也と雪乃は雪乃の親戚の家のばあやが殺された事件の捜査について話し合っていたのだが、そんなこととは知らない光はふたりが親しそうなのを見て、荒れに荒れ、母親の勝(山岡久乃)をてこずらせていた。一方玉造の低気圧の原因は、進矢を捨てていった玉造の妹で進矢の母親でもある吉川美沙子(桜むつ子)の出現によるものだった。美沙子はどうしても進矢に会いたいというのだ。今更何をいうかと気が立って妻の静香(乙羽信子)を嘆かせていた。だが、進矢だけはこの二つの低気圧の渦中に自分がいることも知らないで捜査に熱中していた。シーズン1 第19話 - Episode 19
1970年08月05日56分未評価いつもはボーイッシュなようでも、恋を知った乙女心は不思議なもの。光(水前寺清子)は松平雪乃(佐良直美)がかわいい浴衣姿で進矢(石坂浩二)に会いにきたのを見ると、口ではボンボン進矢にたて付きながらも、また悲しくなってきた。そこで雪乃に負けずに女っぽくなろうと決心した光は、自分も浴衣を買い込んできて縫い始めた。だが、こんな姿は照れくさくて、親にも見せられないというので、光の部屋からシャットアウトされた母の勝(山岡久乃)はわけがわからずますます扱いにくくなる娘に手を焼いた。九(いちじく)玉造(伊志井寛)は、赤ん坊の進矢をすてて駆け落ちした妹の美沙子(桜むつ子)に会いに行き、もう再び姿を現すなといった。しかし、そこで美沙子から、妻の静香(乙羽信子)が毎月二万円ずつ送っていたことを知らされて激怒した。だが夫の妹に尽くす妻の気持ちがわからないのかと、静香に泣きだされ、玉造は困ってしまった。シーズン1 第20話 - Episode 20
1970年08月12日56分未評価段進矢(石坂浩二)は、とうとう生みの母の吉川美沙子(桜むつ子)と対面した。生まれたばかりの自分を伯父の玉造(伊志井寛)と静香(乙羽信子)夫婦に預けて駆け落ちした母を、進矢はいまだに許せていないでいたが、一度会わなければならないと思ったからだ。そんなこととは知らない光(水前寺清子)は、どこか屈託ありげな進矢が一向にかまってくれないのでさみしくてならず、それもこれもみんな雪乃(佐良直美)のせいだと思い込んでいた。そして雪乃に負けず、女っぽくなろうと今日も夜遅くまでせっせと浴衣を縫っていた。